口腔外科治療

当院では、口腔外科を専門としておりますので、十分な臨床経験を積んでおります。
親知らずや過剰歯、また矯正に伴う小臼歯の抜歯、インプラント治療、外傷による裂傷や歯の脱臼をはじめ、のう胞摘出術その他の口腔外科領域における疾患の対応を行います。
手術を行う範囲は限られておりますので、必要に応じて連携している専門の大病院の口腔外科にもご紹介することもございます。堀ちえみさんの舌がんの発症も大変話題になりました。ぜひ、口腔がん検診も行いますので、お気軽にご相談ください。

歯および歯周疾患

埋伏歯(まいふくし)・親知らずの抜歯

歯科レントゲン画像

永久歯は乳歯に比べて、歯の萌出に関連したトラブルも多く起こります。先天的な欠如に加え、歯があるのに顎の骨のなかに埋まったままで萌出しない未萌出歯も少なくありません。とくに8番めの歯である『親知らず』は、埋伏して顎の骨に埋まっている頻度が高く、ブラッシングが十分にできない事で細菌を増やし、感染して腫れやすく、また後ろから手前に歯が押されることもよくあります。さらに、手前の7番目の歯の後ろを虫歯にしてしまうと、両方とも抜歯することになり助からないケースもあります。したがって、10代~20代の若い時期から頭が見え始めたら早期に抜歯することをお勧めします。
親知らずの抜歯に関しては、個人によって顎の中で横や斜めに生えていたり、上顎なら上顎洞の鼻腔に近かったり、下顎なら下顎管の下顎神経に近かったり、大きなのう胞を形成していたりと抜歯に伴うリスクもございますので、十分なご説明の上処置を行います。患者様にもよりますが、通常の顎の中に埋まっている埋伏歯であれば侵襲をできるだけ少なく、約30分以内を目安に短時間で抜歯することを心がけております。状況などにもよりますが、ご要望により上下同時の抜歯も可能です。

また、特に下顎の骨に埋まった親知らずを抜歯した場合は、どなたでも最低2〜3日位は腫れや痛みを伴いますが、お薬で痛みをコントロールします。縫合した場合は、1週間後に抜糸処置を行います。状況によって、早い方で1週間で症状が落ち着く方もいれば、2〜3週間位長引く場合(術後、手前の歯がしみたり違和感が残る事もありますが、時間が経つと落ち着いて参ります。)もございます。

腫れの大きさや痛みの頻度、期間等は、口腔内の衛生状態やもともと腫れた炎症の歯を抜歯したり、喫煙の有無(タバコは末梢血管を収縮させ治癒がかなり長引きます)、また体の免疫に伴う創傷治癒力によっても、大変『 個人差 』がございますのでご了承下さい。

口腔外科であつかう疾患

大分類中分類小分類
歯および歯周疾患埋伏歯
智歯周囲炎(親知らず)
歯の欠損症
炎症膿瘍
顎骨炎
歯性上顎洞炎
顎骨骨髄炎
ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
顎顔面の外傷歯の外傷
軟組織の外傷
打撲・脱臼・破折・嵌入
良性腫瘍歯原性腫瘍
非歯原性腫瘍
エナメル上皮腫
歯牙腫(しがしゅ)
悪性腫瘍口腔がん(舌がん、口腔底がん、口蓋癌、唾液腺がんなど)
悪性黒色腫
悪性リンパ腫
口唇裂口蓋裂口唇裂・口蓋裂・唇顎口蓋裂
先天異常小帯異常
先天性歯
舌強直症
顎変形症など骨格性の不正咬合顎変形症上顎後退症
下顎後退症
上顎前突症
下顎前突症
口腔粘膜疾患口腔乾燥症
ウイルス性疾患
白板症
紅板症
口腔カンジダ症
再発性アフタ
扁平苔癬
ヘルペス性口内炎
帯状疱疹
手足口病
ヘルパンギーナ
嚢胞(のうほう)顎骨に発生する嚢胞
軟組織に発生する嚢胞
歯根嚢胞
含歯性嚢胞
歯原性角化嚢胞
術後性上顎嚢胞
粘液嚢胞
類皮嚢胞・類表皮嚢胞
唾液腺の疾患 唾液腺炎
唾石症
その他
唾液腺腫瘍
細菌性唾液腺炎
ウイルス性唾液腺炎
シェーグレン症候群
唾液腺の良性・悪性腫瘍
口腔顎顔面の神経性疾患三叉神経痛
顔面神経麻痺
顎関節症
顎関節脱臼
顎関節強直症
その他の疾患舌痛症
口臭症
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
手術、手技に関して抜歯
歯根端切除術
歯槽骨形成術
インプラント

【抜粋:日本口腔外科学会の分類

口腔外科治療や上記で気になる症状などがございましたら、わたなべ歯科医院(℡ 047-451-2654)へお気軽にご相談下さい。