?(*^▽^*)なべ歯科の質問コーナー?

当院の患者さんや歯科の講演活動などで聞かれたお口についての質問について簡単にまとめました。

【歯並び・矯正治療などについて】

●歯の矯正はいつ頃(何歳)にするのが1番良いか?

一般的に、乳歯がすべて生えそろった頃、また永久歯の前歯が4本そろう6歳から8歳頃に一度歯科医師に相談し、診断すると良いと思います。

●歯並びが悪いので矯正せずに治す方法

歯並びは、内側の舌、外側の周囲の筋肉のバランスによって動かされますので、成長期であれば筋肉のトレーニングで治ることもあります。特に口呼吸は、唇の筋肉が弱くなり、出っ歯になるので注意が必要です。

●歯並びはどうやったら良くなるか?

歯並びは遺伝性の影響が大きく一概に言えませんが、小さい時から硬いものを食べて顎の成長を促したり、矯正によって顎を拡大する事で改善することができます。

●八重歯があって凄く磨きにくいのですが、抜いた方がいいですか?

3番目の八重歯は、咬み合わせや顎を安定させるのに、最も重要な歯になりますので、抜く事は絶対にお勧めしません。もし矯正を考えるのであれば、通常4番目の小臼歯を抜いて歯を綺麗に並べていくことになると思います。

【歯ブラシの選択や歯ブラシの仕方など】

●お勧めの歯ブラシ、歯磨き粉

歯ブラシの硬さは「ふつう」、またヘッドが小指の先端から第一関節まで位の長さの歯ブラシを選んでください。ヘッドが大きいものは、歯ブラシが大雑把になるので、磨けてないことが多いです。歯磨き粉は、基本的にフッ化物が入っているものをお勧めします。また、できれば発泡剤(泡が多いと磨いた気になってしまう。)や研磨剤(粒子が大きいと歯の表面を傷つけてしまい、よけい汚れやすくなる。)があまり入っていない柔らかいペーストがよろしいかと思います。

●歯ブラシの硬さは歯の健康に関係あるか

あります。歯ブラシは、柔らかすぎると歯の表面のプラークは決して落ちません。また硬すぎても歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。歯ブラシはコシが大事です。通常、硬さは「ふつう」を選択してください。

●歯が黄色いので防止するにはどうしたら良いか

定期的に歯医者さんでクリーニングしてもらうか、研磨剤の入った清掃効果の高い歯みがき粉(あまりお勧めはしません。)を使うことです。

●歯磨きの代わりになるものは何かあるか

今のところありません。歯垢(プラーク)はよくこすらないと落ちません。時間がない時は、お水やお茶などですすぐか、洗口剤等を使用して下さい。

●歯磨きは食後何分以内にすると良いか

根拠ある決まり事はありません。常にお口の中がすっきりとして、舌でよく歯を舐め回して歯がツルツルな状態を心がけてください。特に夜中は唾液が少なくなり乾燥して菌が繁殖しやすいので、夜寝る前は時間をかけて磨いてください。

●電動歯ブラシは歯を痛めないか

歯に当てる強さや製品にもよるかと思いますが、今のところそのようなトラブルはあまり聞いたことがありません。正しい歯ブラシをきちんと習得した上で、電動や音波ブラシを使う事で、より効果が高くなります。

●どのくらいの強さで磨けば良いか

約100〜200g位の強さと言われておりますが、擦ったときにゴシゴシ音がするのは強すぎで、サワサワという位軽い力で小刻みに振動させて動かしましょう。

●歯磨きの正しいやり方

サンスター~mouthandbodyplaza~の「正しいハブラシの使い方 フルバージョン」を見て、正しいブラッシングを訓練してください。細かい歯ブラシの仕方は当院の歯科衛生士さんより指導をお受けください。正しい歯ブラシをできるかどうかでこの先の将来の食生活が変わります。

サンスター~mouthandbodyplaza~

【食べ物について】

●歯に1番悪い食べ物は何か

虫歯に対しては砂糖類、歯周病に対しては柔らかい食物で、歯にこびりつきやすい食品などです。

●歯に良い食べ物が知りたい

お茶や紅茶類は、カテキンによる抗菌作用やフッ素も含まれています。また、キシリトール等の代用甘味料は虫歯予防につながります。成長期に、スルメなど硬いものをよく咬んで食べる事は顎の成長を促します。

●虫歯になりにくい甘いお菓子ってありますか?

ショ糖、ブドウ糖、果糖が入っているものや発酵したもの等は虫歯のリスクがあります。ただし、代表としてキシリトールをはじめ、還元水飴・マルチトール・ソルビトール・パラチノース・エリスリトール・ステビア・アスパルテーム・サッカリンが入っている人工甘味料等のお菓子は虫歯になりにくいと思います。また食品表記に、『無』『ゼロ』『ノンシュガー』『シュガーレス』の表記があるものは糖類が0.5%以下のものとされております。

【お口の中についてのさまざまな疑問】

●親知らずが痛い

痛みの原因として、歯ブラシの不十分によるプラークや歯石等の感染による炎症によるものや、歯が生えたり押されるときの痛み等がありますので、歯医者さんできちんと診断してもらってください。一度でも歯茎に炎症を起こしたものについては、掃除が上手にできないので、再発する頻度が高いので抜歯することをお勧めします。すると歯ブラシがとても楽になりますよ。

●歯周病は治療すれば治りますか

歯周病は、悪玉の歯周病細菌(主にA.a菌やP.g菌など)の感染が原因です。病気の進行度によって簡単に区分すると軽度・中等度・重度のケースがあり、それがお口の中全体の広汎性または一部の限局性の歯周病があります。きちんと診断したうえで、予後不良の歯を除いてできるだけ歯を抜かずに歯周初期治療を行い、再評価を行い必要に応じてレーザー治療または外科的なアプローチと同時に歯周組織再生材料を併用して歯周病治療を行ってまいります。
 基本は、細菌のコントロール・咬み合わせのコントロールを主軸にして、ご本人のブラッシングコントロール等が改善しないと自己治癒力を最大限に引き出すことはできませんが、歯周病の進行を止めることは可能です。わたなべ歯科医院では、できるだけ保存できるような歯は抜歯せずに残せるように心掛けて歯科衛生士とチームアプローチで治療を行っておりますので、ぜひご相談ください。

●歯を白くする方法は

定期的に歯医者さんで歯のクリーニングを行うか、それでも白くならない場合、歯を化学的に白くするホワイトニング法(ホームホワイトニング法、オフィスホワイトニング法)があります。

●口内炎になりやすい

口内炎の原因は、全身的、刺激物、風邪を引いたり体調など体の抵抗力が落ちると起きやすいので、口の中を清潔にし睡眠や栄養、ビタミン等を取ることをオススメします。

●すきっ歯すぎて食べ物が挟まる

歯の矯正をするか、頻繁なお掃除を心がけてください。

●寝るときに歯ぎしりしすぎて顔が痛い

歯ぎしりは、その人の個性や普段のストレスの発散の場として行われます。従って、歯ぎしりを止める方法は今のところありませんが、普段から噛みしめないクセは大切です。もし、歯並びが完成して全て揃って安定しているのであれば、夜寝る時のみ、ナイトガードと言うマウスピースを保険で作ることができます。筋肉の過緊張や歯がすり減るのを予防することで軽減されます。

●口臭の消し方

口臭の原因は、胃腸障害の他、口の中が不潔で、菌の分解産物によるものが多いです。定期的に、歯医者さんでクリーニングを行い、歯ブラシの他、洗口剤を使うのも良いでしょう。

●虫歯はいつ気がつくか

初期の虫歯はなかなか気づきにくいです。ある程度感染が進行すると、歯の変色、しみる、食事痛などの症状が出現し、気づいたときにはかなり進行していることが多いです。

●小さい頃に歯を折って生えてきた歯が元々欠けているのですがそれってどうしようもないですか?

欠けている歯は、そんなに大きな範囲でなければ、人工エナメル質の樹脂の材料で保険で修復することが可能だと思います。しかし、あまりに範囲が大きい場合は、被せ物になるかもしれません。

●メインテナンスは1年に何回行くのがいいのですか?

その方のお口の中の環境リスクによって違いますが、通常は最低でも4~6ヶ月に1回はクリーニングをすることをオススメします。そこで大切なことは、クリーニングをして歯の表面のバイオフィルム(細菌の作る膜)を取り除き、普段の歯ブラシが正しく磨き残しのないブラッシングができているかを、歯科衛生士さんにチェックしてもらうことが何より重要です。一か所でも磨き残しの部位があると、そこから細菌は増殖しお口の中で他の歯や歯ぐきに感染していきます。